やめる人続出!?タクシー運転手になってもすぐ辞めた人の理由や特徴と長く続けるポイントを徹底解説

タクシー運転手を目指そうと思ったら「すぐ辞める人が多い」と耳にしませんか?

ネットで検索すると「タクシー運転手すぐ辞めた」「タクシー運転手は辞めた方がいい」というネガティブな情報が見受けられます。

しかしタクシー運転手という職業は昔から存在し、現在もたくさん稼いでいる人がいるという事実があります。

そこで今回はタクシー運転手をすぐ辞めた人の理由や特徴、長く続けるポイントに至るまで徹底解説します。

・なんでタクシー運転手をすぐ辞める人がいるの?
・タクシー運転手はどんな人が向いてる?
・どうやったらタクシー運転手を長く続けられる?

そんな疑問にお答えしますので、タクシー運転手を目指そうと思っている方はぜひ参考にしてください。

すぐ辞める理由を理解した上で始めれば長く続けられますので、魅力が多いタクシー運転手で生活を豊かにしていきましょう!

タクシー運転手はすぐ辞める人が多い?業界の離職率の真相を解説

実はタクシー運転手の離職率は意外と低いのです。

一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会の2023年の資料によると、新卒入社のタクシー運転手の場合で離職率は約10%という結果でした。

出典:東京のタクシー2023

離職率とは「入社後3年以内に離職する確率」であり、離職率が低ければ従業員が定着したい理由があるということで働きやすい企業の指標になっています。

厚生労働省の調査によると令和3年度新卒離職率の平均は36〜31%という結果です。

出典:新規学卒就職者の離職状況を公表します

この平均離職率と比べるとタクシー業界の離職率は他の産業に比べて低いことがわかります。

実際は非常に定着率の良い職業がタクシー運転手なのです。

タクシー運転手をすぐ辞める人に多い理由5選

離職率が低いタクシー運転手ですが、すぐに辞めてしまう人がいるのも現実です。

退職理由はさまざまですが辞める人に多い理由は主に5つです。

1.収入が安定しない
2.接客のストレスに耐えられない
3.長時間の労働がきつい
4.交通事故や違反のリスクが高い
5.体力的にきつい

それぞれ詳しく解説していきます。

収入が安定しない

退職理由の1つ目は「収入が安定しない」ことです。

タクシー運転手の給料体系は基本的に「歩合制」が採用されています。

歩合制とは売上に応じて給料が支給される給料体系で、売上が上がれば給料もアップする仕組みです。

そのため年齢や経験に関係なく稼げるという魅力がある一方で、ベテランのタクシー運転手でも売上が少なければ収入が減ってしまいます。

またタクシー運転手は景気の影響を受けやすく、いくら営業スキルが高くても景気が悪い時は利用者が減るため稼ぎにくいです。

最近ではコロナの影響で利用者が激減し、多くのタクシー運転手が収入減少になってしまいました。

このように景気や世の中の影響によって収入が安定しないことが退職する理由の一つです。

接客のストレスに耐えられない

退職理由の2つ目は「接客のストレスに耐えられない」ことです。

タクシー運転手はドライバーと接客業を合わせ持つ職業であり、タクシーの中は狭くお客様との距離も非常に近いです。

その中でさまざまなお客様の対応をする必要があります。

こちらに気を遣ってくれる方や感謝してくれる良いお客様がいる一方で、無理な要求をしてくる方や乱暴な口調で指示してくる方など理不尽なお客様もいます。

また夜間では酔っ払っている人も多く、泥酔して戻しそうな方や爆睡して起きない方など
面倒なことに対応しなくてはいけません

このような対応にストレスを感じ耐えられなくなって退職する方も多いです。

長時間の労働がきつい

退職理由の3つ目は「長時間の労働がきつい」ことです。

タクシー会社の多くが採用している「隔日勤務」は朝8時〜夜中2時までの17時間を1回の勤務としています。

途中で休憩が3時間ほどありますが、それでもこの長時間労働は慣れていない人にとって体力的にかなり辛いでしょう。

また運転中は少しの油断で交通事故に繋がってしまうため集中しなければいけませんが、長時間に及んで集中力を保つことは容易ではありません。

隔日勤務は勤務した次の日が休みになりますが、慣れない生活リズムで心身ともに疲弊して辞めてしまう方も少なくありません。

交通事故や違反のリスクが高い

退職理由4つ目が「交通事故や違反のリスクが高い」ことです。

タクシー運転手は”運転”を仕事にしているため交通事故や違反にあうリスクが高くなりま
す。

事故によってケガをしてしまったり、違反の累積によって免許停止にでもなってしまえば当然仕事ができなくなってしまいます。

どんなに自分が気をつけていても事故にあう可能性はありますし、常に「仕事ができなくなってしまう」リスクはなくなりません。

こういった不安から精神的につらくなり辞めてしまう人もいます。

体力的にきつい

退職理由5つ目が「体力的にきつい」ことです。

タクシー運転手は1日の大半をタクシーの中で過ごします。

座ってできる仕事のため体力的に楽だと思われがちですが、長時間座って運転することはかなりの体力と精神力を使います。

長時間座っていることで発生するエコノミー症候群や慢性的な腰痛とタクシー運転手の職業病に悩まされる人も多いです。

また隔日勤務という不規則な生活から生活リズムが狂い、生活習慣病や不眠症になり体力が続かなくなるケースもあります。

このように思った以上に体力が必要な仕事のため、きついと感じ辞めてしまう人も多いです。

タクシー運転手をすぐ辞める向いていない人の特徴5選

タクシー運転手をすぐ辞める理由を紹介しましたが、すぐ辞めてしまう人にも特徴があるのです。

すぐに辞めてしまうタクシー運転手に向いていない人の特徴5選を紹介します。

1.注意力が散漫な人
2.コミュニケーション能力が低い人
3.腰痛や肩こりがある人
4.体力がない人
5.短気で感情的になりやすい人

それぞれ詳しく解説します。

注意力が散漫な人

”運転”を仕事としているタクシー運転手では「注意力が散漫な人」はすぐに辞めてしまう可能性が高いです。

運転中は常に集中して道路状況や周りの動きに注意し、危険を予測しながら運転しなければいけません。

そのため注意力が散漫な人は運転中も脇見や他のことを考えてしまい、事故や違反をしてしまうリスクが高くなります。

タクシー運転手としてお客様を無事に目的地まで送り届けるためには”注意力”がとても重要になってきます。

一瞬の油断が命取りになりかねない職業ですので、注意力が散漫な人はすぐに辞めてしまうでしょう。

コミュニケーション能力が低い人

タクシー運転は接客業の一面もあるため、コミュニケーション能力が低いとお客様とのトラブルに発展しやすくなります。

それぞれのお客様に合わせてコミュニケーションを取ったり、愛想よく会話したりと苦手な人には難しいことです。

そのためコミュニケーション能力が低い人はそれがストレスになり、すぐに辞めてしまうことになるのです。

腰痛や肩こりがある人

タクシー運転手は1日の大半を座って運転するため、腰痛や肩こりはタクシー運転手を続けているとなりやすい職業病です。

そのためもともと腰痛や肩こりがある人にとって長時間の運転はかなりきつく、症状が悪化してしまう可能性もあります。

タクシー運転手を始めてもすぐに痛くて運転ができない状態になってしまい、辞めてしまうことになります。

体力がない人

体力がない人もタクシー運転手をすぐ辞めてしまう特徴の1つです。

朝から深夜までの長時間労働、変則的な生活リズムの中で運転中の集中力を継続させるにはかなりの体力と精神力が必要になってきます。

そのため座ってできる仕事だから楽だと思っていた人や体力がない人は、仕事がきついと感じすぐ辞めてしまうのです。

短気で感情的になりやすい人

短気で感情的になりやすい人は事故や違反を起こすリスクが高いと言えます。

運転中マナーの悪いドライバーに腹を立てて運転が荒くなってしまい、事故や違反を起こす可能性があるからです。

お客様を安全に目的地に送り届けるはずが、逆に危険な目に合わせてしまうことになりかねません。

また理不尽なお客様と感情的になって言い争いトラブルを起こすこともあるでしょう。

これが会社へのクレームなり上司から叱責を受けることが多くなることから、嫌になってすぐ辞めてしまうことになります。

タクシー運転手をすぐ辞めない向いてる人の特徴

タクシー運転手をやってみたいけど自分に向いているかわからないですよね。

ここではタクシー運転手をすぐに辞めない向いている人の特徴を紹介します。

1.運転が好き、苦にならない人
2.人と話すことが好きな人
3.自己管理ができる人

それぞれ詳しく解説します。

運転が好き、苦にならない人

”運転”を仕事とするため、運転が好きな人や苦にならない人はタクシー運転手に向いています。

タクシー運転手の走行距離は上限が1日365kmまでと国土交通省に決められていますが、多い日は300kmくらい運転することもあります。

このように1日中運転していることもあるため、運転が嫌いな人には苦痛でしかありません。

まずは運転が好きか苦にならないかがタクシー運転手となる上で重要と言えるでしょう。

人と話すことが好きな人

人と話すことが好きな人もタクシー運転手に向いていると言えます。

さまざまなお客様を送り届ける中で運転中に話しかけてくるお客様も多くいます。

世間話をしたり観光客ならお店の情報なども聞かれることもありますので、そういった対応も人と話すことが好きであれば楽しめるはずです。

楽しく仕事ができればタクシー運転手を長く続けることができるでしょう。

自己管理ができる人

自己管理ができる人もタクシー運転手に向いている人です。

隔日勤務での長時間労働を集中してこなすためにも、休憩するときはしっかり休憩して身体を休ませることが出来なければ運転に影響が出てしまう可能性があります。

また一人でいる時間が多い仕事なので、監視の目がない中でも自分を律して仕事をしなくてはいけません。

このように自分で仕事のONとOFFの切り替えをうまくコントロールできる人は、タクシー運転手に向いているのです。

タクシー運転として働くメリット

タクシー運転手の離職率が低いと紹介しましたが、理由はメリットが大きいからです。

タクシー運転手として働くメリットを紹介します。

1.年齢や学歴に関係なく活躍できる
2.自分の頑張り次第で収入アップが見込める
3.休日が比較的多い
4.キャリアアップもできる

詳しく解説します。

年齢や学歴に関係なく活躍できる

タクシー運転手に向き不向きはありますが、”運転”さえできれば誰でもできる職業でもあります。

そのため未経験からでも挑戦しやすく、年齢や学歴に関係なく活躍できる点が大きなメリットと言えます。

転職が難しいとされる40代〜50代の方でも、タクシー業界なら転職が可能です。

自分の頑張り次第で収入アップが見込める

タクシー運転手の給料は歩合制が基本のため、自分の頑張り次第で収入アップが見込める点もメリットです。

収入の多さが年功序列で決まるわけでもなく、未経験の新人でも結果さえ出せれば高収入を目指せるのです。

稼いでいるタクシー運転手には年収1,000万を超える人もいるため、モチベーションに繋がりますよね。

通の会社員と違い自分の頑張りが給料に反映される、タクシー運転手はとてもやりがいがある仕事です。

休日が比較的多い

タクシー運転手の多くが行っている隔日勤務ですが、休息時間を20時間以上取る必要があるため翌日はほぼ1日自由に過ごせます。

隔日勤務の翌日は「明け」という勤務扱いになりますし、当然明け以外にも公休があります。

月の半数近くをプライベートな時間に当てることができるため、休日が比較的多いこともタクシー運転手のメリットです。

キャリアアップもできる

タクシー運転手として働くメリットとして、キャリアアップできる可能性があることも大きな魅力です。

タクシー運転手からのキャリアアップとして代表的なものは以下の3つです。

1.個人タクシーとして独立する
2.ハイヤー運転手になる
3.タクシー会社の管理職になる

最もポピュラーなキャリアアップは個人タクシーとして独立することで、売り上げから必要経費を引いた全てが収入となります。

稼げる金額が大幅にアップする可能性があり、働く時間も自分で調節できるので時間的な余裕を作ることも出来ます。

ハイヤー運転手は会社役員や政治家などVIPを相手に仕事をするため、お客様の質が高く接客のストレスが減り給料アップも見込めます。

管理職の場合は稼げるドライバーだと給料が減る可能性もありますが、売り上げとは関係なく安定した給料がもらえるメリットがあります。

それぞれ魅力あるポストですので、キャリアアップが狙えるタクシー運転手は働くメリットが大きいと言えるでしょう。

すぐ辞めたとならない!タクシー運転手を長く続けられるポイントは”会社選び”

タクシー運転手をすぐ辞める理由としては、入った会社が自分に合わなかったという理由が大きな要因と言えます。

タクシー運転手を長く続けられる会社選びのポイントは次の3つです。

1.給料体系が自分にあっているか
2.事故補償があるか
3.勤務体系を選べるか

それぞれ詳しく紹介します。

給料体系が自分にあっているか

タクシー運転手の給料は基本歩合制と紹介しましたが、「完全歩合制」と「基本給+歩合+賞与」の2種類があります。

とにかく稼ぎたい人であれば「完全歩合制」の会社を選ぶことで、経験や年齢に関係なく大きく稼ぐことが狙えます。

稼げるか不安があるという人であれば「基本給+歩合+賞与」の会社を選ぶことがオススメです。

基本給をしっかり貰いつつ売り上げがよければ給料アップも見込めるため安定した給料が見込めます。

このように自分にあった給料体系の会社を選ぶことが重要です。

事故補償があるか

仕事中に事故を起こしてしまった場合にどれくらい会社が補償してくれるのかも重要なポイントです。

タクシー会社は任意保険への加入が義務化されていますが、その保障内容はタクシー会社によって違いがあります。

そのため全額補償してくれる会社もあれば、ドライバーの過失によっては一部負担にさせる会社もあります。

一般的に大手のタクシー会社の方が手厚い事故補償を用意してくれていますが、会社を選ぶ際は事故補償の内容も確認しておくことがポイントです。

勤務体系を選べるか

自分にあった働き方をするためにも、勤務体系を選べることもポイントです。

タクシー運転手の勤務体系は隔日勤務が基本ですが他に、昼間だけ働く日勤夜間だけ働く夜勤があります。

日勤は朝から働く勤務で通勤のビジネスマンや病院にいく高齢者がメインのお客様です。

夜間の運行がないため女性や高齢者のドライバーに人気です。

逆に夜勤は夜から働く勤務で日勤と同じ距離でも深夜割増料金がつくため、多く稼ぎたい人に向いています。

ただ日勤と夜勤は週5日は運行するので、休みが多く欲しい人には隔日勤務をオススメします。

タクシー会社選びにオススメな転職サイト

タクシー運転手の会社選びのポイントを紹介しましたが、どこで探せばいいか迷いますよね。

そんな方にオススメな転職サイトは「ドライバーズワーク」です。

こちらはタクシー運転手専門の求人サイトのため、給料体系や勤務体系、福利厚生から車両の設備まで気になる情報が満載です。

求人エリアは全国で大手企業から地域密着の中小企業まで求人があり、掲載企業数は業界No.1と多数の企業から探せます。

またタクシー業界に精通したキャリアアドバイザーが転職活動をサポートしてくれます。

面接対策や条件の交渉、入社前後のサポートまで全面的に支援してくれるので安心して転職活動ができます。

全てのサービスを無料で受けられるので、ぜひ登録して自分の条件にあったタクシー会社を探してください。

今後のタクシー業界はどうなるか?

コロナ禍により多くのタクシー運転手が減収を余儀なくされました。

しかし現在はコロナも落ち着き、円安の影響もあって外国人観光客が急激に増加してタクシー運転手の需要が拡大しています。

また日本は今後超高齢化社会に突入していきますが、すでに高齢者の交通事故が社会問題になっていますよね。

高齢者の運転免許自主返納も促進されており、生活に自動車が必要不可欠な地域ではタクシーの需要がさらに拡大するでしょう。

このようにタクシー業界の需要は今後もますます高まっていくと予想されます。

安定して稼ぎ続けられる職業としてもおすすめできるのがタクシー運転手です。

まとめ

タクシー運転手について解説しました。

・タクシー運転手の離職率は意外と少ない
・タクシー運転手をすぐ辞める理由は「収入が不安定、接客がストレス、長時間労働、事故や違反のリスク、体力的な問題」
・タクシー運転手に向いている人と向いていない人がいる
・長く続けるポイントは会社選びが重要
・今後もタクシー運転手の需要は高まっていく

すぐ辞めてしまう人が多いイメージがあるタクシー運転手ですが、実際はメリットが多く定着率の良い職業です。

今後も需要が拡大することで安定して稼ぎ続けられる職業として人気が集まりそうです。

自分に向いていると思った人はぜひ良い会社を探し、タクシー運転手として稼いでいきましょう!